株式会社Flucleの本田から、ご報告です。
うっすらお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、この公式サイトでの「報告」といえば、アレですよ。はい、今年もやってしまいました。花見をしながらの会議。
「おたく、新サービス出して忙しいんじゃないの?」「余裕あるねえ」という声が遠くから聞こえますが、確かにそれなりに忙しいです。でも、オフィスから徒歩3分のところに桜スポットがあり、平成最後の桜が咲いている以上、そこでの会議をを避けては通れないのです!
令和生まれには、「会議室」は通じなくなる気がする
さて、昨年3月末に「花見をしながら会議をしちゃったよ」という記事をアップしてから、早1年が経ちました。その記事は、Google検索「リトリート 会議」で、1位もしくは2位をキープし続けています。
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「いやいや、誰がそんな検索すんねん」と思いました?でも、ちょっとこの1年を振り返ってみてください。たった1年で、日本の「働く」に対する価値観は大きく変化したと思いませんか?あなたのまわりでも、災害時や個々の事情によるリモートワークがしやすくなったり、オンライン会議が当たり前になってきたり、副業をしている人が増えたりしていませんか?
「そういえば、そうやな…」なんて遠い目をしていては時代に取り残されますよ。年号だって平成から令和に変わるんです。きっと1年後には、私たちの労働環境はもっと大きく変化しています。変化した日本では、花見をしながら会議をすることが今より浸透しているはずです。
この「リトリート×会議シリーズ」の記事は検索トップの座をキープし、永く読み継がれ、弊社は「先見性のあった会社」として世の称賛を受けるでしょう。
そして、令和生まれが社会に出る頃には、働く環境の自由度はもっと上がっており、
「昭和とか平成には、会議のためにわざわざ会議室ってのがあったんやって!」
「何それ、だっさ!」
と…
いわれているのではないでしょうか。
変わる勇気を持て!
しかしこれは冗談ではありません。世の価値観の変化につれて、必要なものはどんどん変わっていきます。
「いやいやいや、会議室はなくならないでしょ〜」っていう、昭和・平成から働いている皆さん。昔たくさんあった保養所や、大きな喫煙室はどこにいきましたか?女性社員のお茶くみや、昼休みに社員でバレーボールをする習慣は、あなたの会社にはまだ残っていますか?
ね。
だいぶ変わりましたよね。
「24時間、戦えますか」というリゲインのCMが人気を博したのは、ちょうど1989年、平成元年でした。その時代はまさにモーレツサラリーマンが「生きる証」としてがむしゃらに仕事をし、バリバリ寝ずに働くことが「カッコいい!」とされていました。
「ありえん」
と思っている平成生まれの諸君。確かに今の価値観では、ありえません。しかしあなたも、その時代に生きていたら、24時間戦いたい!と思っていたはずです。それくらい燃えていた時代があったのです。
それを「よし」とする気はありません。「たった30年で、時代の風潮も、求められる姿も、必要な要素も変化するよ」と伝えたいのです。
仕事に、アツく情熱的に取り組めるのは、そもそもポジティブなことです。しかし行き過ぎや強要のもらたすメンタルへの悪影響や、あってはいけない過労死などの社会問題を受け、雇用側も労働者側も意識変革せざるをえなくなりました。
1989年には「24時間、戦えますか」と、黄色と黒を勇気のしるしに掲げてモーレツに旗を振っていたリゲインも、2014年には「24時間戦うのはしんどい」というキャッチコピーでエナジードリンクを発売しています。
変わる勇気。
リゲインですら、価値観を変化させています。
いまだに30年前の「あたりまえ」に縛られていては、これからの世の中に変革などもたらせるはずがありません。
会議室がなくなっても、ビジネスはたたかいなんだ!
というわけで、花見をしながらの会議など、平成元年には受け入れられなかったことかと思いますが、頭を柔らかくしていきましょう。これからは「どこにいても、ハイパフォーマンスを出せる仕組み」をつくらなければ、会社も社員も生き残れません。
「生き残る」なんて書くとまたもや「仕事って生存競争か…もうしんどい…」と思われてしまいそうですが、残念ながら今の社会では、ビジネスが競争であることからは、逃れられません。
その過酷な競争に打ち勝つために、弊社メンバーは、戦いに必要なアイテムを買い揃えに、天満橋に集合!
花見会議に最低限必要なアイテム
・ブルーシート
・お茶、団子一式
・紙コップ
・座布団
今年まず、本田が勝ち取ったのは座布団です。昨年、極限までおしりが痛くなり、後半会議に集中できなかった経験から、「絶対に必要だ」と主張し、経費での購入を実現させました。ダイソーの100円座布団ですが、会議を安定させ議論を進めるためのマストアイテムであることは間違いありません。
昨年陣取った造幣局側には、屋台が並び、座れる雰囲気ではなかったので対岸へ移動。桜のボリュームは減りますが、十分にいいロケーションが選び放題でした。
本田が紙コップのお茶を激しくスプラッシュさせる一幕があるも、「どの団子が食べたいか」で揉めることもなく、平和に桜の下で始まった会議ですが、やることは昨年同様、ブレストとなりました。
団子の横のふせんが、これからの激しい戦いを予想させます。
ブレスト会議は約2時間に及びました。ノートにはペタペタと勢いよくふせんが貼られ、思いつくまま書き連ねられたワードが踊ります。
桜は「満開のほんの少し手前」です。うららかな日差しの隙間をぬって吹く風にも、まだ耐えられるほどのフレッシュさを保ち、桜吹雪ということにはなりません。
しかし視界の隅に入ってくる無数のピンク色の花びらは、ブルーシート上で繰り広げられる「アイデア合戦」を勢い付かせ、室内会議で感じる閉塞感を完全に忘れさせてくれました。
2019年、変化を受け入れる人・会社が勝っていく
人事労務のサービスを発信していて痛切に感じるのは、2019年は変化の年だということです。平成から令和へ元号が変わることはもちろん、「働く」に対する意識変革も、今まで以上に進むと予想されます。
4月1日には、働き方改革関連法が(ついに)施行されました。
「とはいえ、どうせ有休なんて取れないよ」と諦めている人もいるでしょう。経営者側にも、「うちみたいな小さな会社には無意味な法律だ」と、はなから無視を決め込んでいるケースもあるようです。しかし今回の「働き方改革関連法」を、うまくいった・いかなかったと単眼的に捉えるのではなく、「自分の仕事に対する意識を半強制的に変えるための、ひとつのチャンスだ」と考えてみてはいかがでしょうか。
たとえ導入がうまく進まず、(プレミアムフライデーのように)現場に浸透するまえにネタ化してしまったとしても!
その、あなたの中で・会社の中で起きた意識変化は、結果的に法律がどうなろうが、これからの時代に必要になる「戦いのアイテム」となります。
私たちは、ドリンク剤ではなく、「働く」に対するしなやかさ・したたかさを武器に、戦っていくのです。
日本の「働く」に対する意識が変わり、「桜を見ながら会議をする」ことが、キワモノのチャレンジではなく「仕事効率化のためのポジティブな取り組み」として、当たり前になりますように。
注・リトリート会議はハラスメントではありません
桜の時期の恒例になった花見の「リトリート×会議」ですが、この記事は、花粉症の社員の鼻をさらにズルズルにするという「人的損害」の上に成立しています。
ご覧のように、花粉症持ちはマスク・サングラスで防御しなくてはいけないくらいに、春という季節の攻撃力は高いのです。
しかし!会議への参加は必須ですが、野外に出ることは決して強制ではありません。「花粉症だから、絶対ムリ〜!」という場合は、リモート参加だって可能です。決して、決して、
花見ハラスメントでは、ありませんから〜!!!
現在、株式会社Flucleでは、新メンバーを募集しています。
「入社したら野外に連れ出される」と戦々恐々としている方も、個々の状況には柔軟に対応致します。少しでもご興味を持っていただいた方は、以下Greenからご応募ください。
ただし、一般企業よりはいろんな所へ連れていかれるのは確かです。
それを楽しみ、「働くに、もっと自由を!」という人体実験にポジティブに加わってくださる、人事労務管理経験者からのご応募を、ひたすらにお待ちしております。